光療法は睡眠障害などに有効とされる治療法の一種であり、生活のリズムを整える効果があります。人間は明るい光を浴びると体内時計がリセットされ、眠気を司るメラトニンの分泌が抑制されます。光を用いてメラトニンの分泌タイミングをコントロールすることで、体内のリズムを整え夜間入眠しやすくなります。
青浄苑、アンタレス、坂田メディケアセンターに光療法が実施できる天井に設置した2,500ルクス以上の照明設備があり、利用者の皆様の良眠と生活のリズム付けに役立てています。
走行用のレールを天井に固定し、介護者が利用者の皆様を楽に移乗できるリフトです。介護者は移乗動作の際に持ち上げる労力がかからない分、身体への負担の軽減、特に腰痛の予防につながります。 また、利用者の皆様を安心・安全に移乗させることができ、事故予防にも繋がっています。
天井型移乗用リフトは、青浄苑、坂田青成苑に設置されており、他施設は移動タイプのリフトを使用しています。
HAL腰タイプ介護支援用は、介護者の腰部に電極を貼ることで、脳から筋肉に動けと指令を出した際に発する生体電位信号を本体が読み取り、モーターが作動して、移乗動作等の介護者の体の動きをサポートします。排泄介助や移乗時など前傾姿勢や中腰になることが多い職員の腰痛予防に役立っています。
HALは長浜メディケアセンターで活用しています。
長浜メディケアセンターでは、令和4年2月開催の第40回滋賀県社会福祉学会で「HALを活用した腰痛予防の取り組み~介護ロボットを有効に使うため~」をテーマとし発表しました。
眠りSCAN(スキャン)は、パラマウントベッド社の見守り支援機器で、ベッドに敷いて使用します。ベッドに敷いたセンサーで利用者の状態(睡眠・覚醒・起き上がり・離床)変化や呼吸数、心拍数を計測でき、パソコン上で確認することができます。
利用者の状態や行動に合わせた根拠ある介護が可能となり、巡回や訪室等の職員の負担軽減に繋がります。また、睡眠や生活習慣の見える化や蓄積されたデーターを基に、ご家族様に的確なアドバイスができるなどより個別性の高いケアにつながります。 全施設で導入を進めています。
また、眠りSCAN(スキャン)の活用方法について各施設でいろいろな取り組みを行い、令和3年2月開催の第39回滋賀県社会福祉学会で「眠りSCAN導入により見えたこと~睡眠と排泄の関係~」をテーマとした発表で奨励賞を受賞しました。