2023/10/16
2023/5/31
2023/5/31
2023/4/1
認知症は、早期に発見し、治療を開始することで進行を遅らせることや症状を緩和させることができます。
また、余裕をもって、ご本人やご家族と今後の生活について考えることができます。
認知症は脳の病気であり、記憶する、言葉を使う、計算する等の脳の働きが低下することで、さまざまな生活のしづらさが現れる状態を言います。
令和7年には65歳以上高齢者の5人に1人が認知症であると推計されており、認知症は特別な病気ではなく、誰もがかかる可能性がある身近な病気です。
また、他人事ではなく、誰もが関わる可能性がある病気とも言えます。認知症の原因は一つではありません。
病気の種類によって出てくる症状にも違いがあります。
代表的な認知症には下記のとおり4つのタイプがあります。
※「アルツハイマー型認知症」+「脳血管型認知症」等複数の認知症が重なる事もあります。
認知症と診断された方の約60%をこの病気が占めています。 脳に萎縮が起こり、脳の全体的な機能低下が少しずつ進行します。多くはもの忘れから始まり、時間や場所の感覚がなくなっていくなどゆっくりと進行していきます。
脳の血管が詰まったり(脳梗塞)、破裂して出血する(脳出血)事によって脳の神経細胞が障害され発症する認知症であり、生活習慣病の予防が重要な疾患です。
脳内にたまったレビー小体というたんぱく質により、神経細胞が破壊され、手足の震え、筋肉の硬直などが起こりやすくなります。
記憶は比較的保たれており、多くの方が想像する物忘れのイメージとは少し異なる認知症であり、65歳未満での発症が多くみられます。同じ行動を繰り返したり抑制のとれた行動などが目立つため、「別人のよう」と評される事があります。
若年性認知症とは、65歳未満で発症する認知症の事を言います。高齢者の認知症ではアルツハイマー病がおおよそ半数を占めるのに対して、若年性認知症では、脳血管障害、アルツハイマー病、次いで頭部外傷後遺症、前頭側頭型認知症、アルコールに関連した認知症、レビー小体型認知症など疾患の構成が高齢者の認知症とは異なります。
若いので、認知症の症状が現れても「うつ」や他の病気と判断されがちです。
生活や仕事に支障を生じても、なかなか認知症とは結びつかず、「何か変、今までと違う」と本人も周囲も悩みながら原因がわからない状態が続き、診断や治療が遅れてしまいがちとなります。
本人の残された能力を活かし、少しでも進行を遅らせ、本人と家族へのサポート体制を整えるためにも早期に診断を受け治療を開始することが大切です。
「何か変、今までと違う」と感じたら、まずは、専門医に受診してください。