認知症ってなに

 認知症は脳の病気であり、記憶する、言葉を使う、計算する等の脳の働きが低下することで、さまざまな生活のしづらさが現れる状態を言います。
 平成37年には65歳以上高齢者の5人に1人が認知症であると推計されており、認知症は特別な病気ではなく、誰もがかかる可能性がある身近な病気です。
 また、他人事ではなく、誰もが関わる可能性がある病気とも言えます。

 認知症の原因は一つではありません。病気の種類によって出てくる症状にも違いがあります。代表的な認知症には下記のとおり4つのタイプがあります。

◆アルツハイマー型認知症
 認知症と診断された方の約60%をこの病気が占めています。
 脳に萎縮が起こり、脳の全体的な機能低下が少しずつ進行します。
 多くはもの忘れから始まり、時間や場所の感覚がなくなっていくなどゆっくりと進行していきます。
  ①置忘れやしまい忘れが増えた、5分前の事を忘れる
  ②大事な約束を忘れる
  ③同じ話を何度もする
  ④時間や場所がわからなくなった
  ⑤できない事に言い訳をする、取り繕う

◆レビー小体型認知症
 脳内にたまったレビー小体というたんぱく質により、神経細胞が破壊され、手足の震え、筋肉の硬直などが起こりやすくなります。
  ①頭がはっきりしている時とそうでない時の差が激しい
  ②実際にはいない人や動物が見える(誰かが家の中にいる等と言う)
  ③見えたものに対して話しかける、追い払う等反応する
  ④小刻み歩行やすくみ足などの症状を伴う
  ⑤睡眠中に大声や異常な行動をとる
  ⑥便秘や立ちくらみがある
  ⑦介護者など身近な人を別人と間違える

◆脳血管型認知症
 脳の血管が詰まったり(脳梗塞)、破裂して出血する(脳出血)事によって脳の神経細胞が障害され発症する認知症であり、生活習慣病の予防が重要な疾患です。
  ①感情の起伏が激しい
  ②感情がもろくなった(直ぐに涙ぐむ)
  ③反応に時間がかかる
  ④マヒ、むせ、話しにくい、歩きにくいなどの症状がある
  ⑤できる事とできない事の差が激しい
  ⑥やる気がない

◆前頭側頭型認知症(ピック)
 記憶は比較的保たれており、多くの方が想像する物忘れのイメージとは少し異なる認知症であり、65歳未満での発症が多くみられます。
 同じ行動を繰り返したり抑制のとれた行動などが目立つため、「別人のよう」と評される事があります。
  ①性格が別人のように見える
  ②以前より怒りっぽくなった、些細な事で激高する
  ③決まった時間に決まった事をしないと気が済まない
  ④万引き、交通違反など反社会的な行動がある
  ⑤性的な逸脱行動がある
  ⑥知っているはずの言葉を聞いても意味がわからない
  ⑦嗜好の変化がある

★「アルツハイマー型認知症」+「脳血管型認知症」等複数の認知症が重なる事もあります。

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